「すごい勉強会」主催 – UI/UX改善のための定性・定量分析のイマ vol.2 – に参加

「すごい勉強会」主催の「UI/UX改善のための定性・定量分析のイマ」について学ぶ勉強会に参加しました。

UI/UXの改善に必要な数値やリサーチ。GAの数値を分析したり活用するのは経験則も必要でなかなか難しいです。
この勉強会では各社の登壇者のみなさんが、さまざまな分析手法や活用すべき利用シーン、得られたデータの活用法、最新のトレンドなどをご紹介してくださいました。

まず、GAを使っているときにおこりがちなのは、数値だけ見て一喜一憂してしまい、そのあとの具体的な施策まで活用できない、という点。
実際のユーザーは、どこでなぜ離脱したの?なにを求めて何が足りなかったの?という深堀までは難しいのが現状です。

そこで、数値では表せないより定性的な調査の必要性が出てきます。

株式会社ギャプライズさんでは、ユーザーがサービスを使用している画面をそのまま動画として記録できるツール「Clicktale」のご紹介。
実際に可視化してしまうと、ユーザーが迷ったり困った部分が明確で、具体的な施策ができるようになります。

リクルートテクノロジーズさんのとある事業ではオンラインで直接ユーザーからインタビューができる掲示板ツールを使っているとのこと。
商品企画からコンテンツのデザイン性の調査まで、あらゆる施策でこの方法を利用されていました。

サイバーエージェントさんからは、具体的なGAの数値の見方をご紹介いただきました。
ページごとの流入数×CVRを最大化することを目的とし、打ち手につながるものを拾っていく作業。
とにかく細かいセグメントを作って、仮説をたて、流れを可視化していくそうです。
(とても地道な作業なので心折れないことが大事です、と笑)

その後は具体的な施策事例が続きました。
ギャプライズさんいわく、A/Bテストでは「負けの理由」(なぜ数値が下がったのか)がとても大切で、ここに宝が眠っている、と。
良くも悪くもインパクトがあったということは、その原因を知ることが今後のナレッジになる、というお話。
良い数字だけに目を向けてしまいがちなので、意識を変えたいなと思いました。

また、サイバーエージェントさんからは、サイトを訪れるユーザーを育てていくという話もありました。
短期的なKPIではなく、ユーザーがサービスに対して興味を持って、理解を深めてもらうようなKPIを決めると、長い目で見た改善につながるそうです。

最新情報としては、「GoogleOptimize」の登場により、パーソナライズ(個別の最適化)が可能になるとのこと。
より個人のユーザーに合ったアプローチができるようになるので、定性的なデータを定量的にとらえることができるようになるそうです。

今回の勉強会は各社の活用事例がとても面白く、実務でも参考になりそうな内容でした。
GAの数値だけにとどまらない、定性的に分析するという手法。機会があれば試してみたいです。

トップに戻る